
秘密中毒
第15章 再出発
「んー、そうなるのかなぁ。
でも山さんてすげえいい男なんだぜ。
相手に不自由しないだろうし、
人の奥さんストーキングするようなキャラじゃないし。
ただの横恋慕っていうより、水谷さんとの俺たちにはわからない縁があるんじゃねーかな。」
「じゃあ、アヤさんのほうももしかして…そういえばこの2ヶ月くらい、様子が変だったわよ!
あーーーなんか想像が膨らむ~!」
「で、杉本によると、後日聞いたら、水谷さんにはフラれた、この日曜日に旦那とアメリカに行ってしまう。
そう山さんが言ったんだって」
「そうなの…そのイケメンより旦那さんをとったのね。
あ~んアヤさんてば秘密主義なんだから!
何で私に相談してくれないの~!!」
「桜、楽しみすぎだもんな、人の事情をさ。
相談受けるよりワイドショーのレポーターのが向いてるぞ。」
「何ですって!じゃああんたがアヤさんのケータイ番号知りたがってた理由を根掘り葉掘りしてやる!
何も聞かずに教えてって泣きついてきたから、教えてあげたのに…!」
「わー!ごめんなさい。それだけは、死ぬまで言えない!てか言ったらプールに沈む!
なんでも言うこと聞きますから、桜さま!」
「なによう、みんなしてアヤさんと秘密作っちゃって~。あたしだってアヤさん大好きだったのに~。
うぇ~~~」
「お、おい泣くな、こんなとこで。水谷さん笑って見送るんだろ?」
「そうよぅ。ぐす。夜中の便まで粘るからね。付き合いなさいよ!ぐすん…」
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