
秘密中毒
第6章 発覚
「…っ」
葛西くんの息づかいを聞きながら、あたしはひざまづいて
彼の硬くなったものに舌を這わせている。
卓也さんはあたしにほとんど何もさせないから、こういうことをするのはすごく久しぶりだった。
それでも、必死に思い出して男の喜ぶところをなぞる。
(……早く終わって!)
唾液で濡らした先端を手で包むようにして滑らせると、葛西くんがうめいた。
ぬるりとした透明の液体がにじんで指にまとわりつく。
あたしの舌は根元をチロチロと刺激し、もう一方の手でその下の袋を柔らかく揉むようにする。
「すげ…気持ちいっす………」
葛西くんのかすれた声を聞きながら、あたしは自分が喜びを感じてることに気づいた。
(こんなときでも、あたしは――――葛西くんが喜ぶと嬉しいなんて…)
自己嫌悪に陥りながら、あたしは手と舌を休めなかった。
口の奥まで含んで吸いながら頭を動かすと、葛西くんの息が荒くなり
あたしの髪の毛を切なそうにくしゃくしゃと愛撫した。
気が遠くなるほど、長く感じられた時間の後に。
「も、出る……っ!!」
葛西くんがあたしの頭を掴んで固定した。
口の中で一層固くなったものが、一瞬のあと脈打って。
あたしの口内に粘りけのある精液が溢れかえった。
…………
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