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声の魔法2

第1章 二人で

『ちょっと散らかってるけど・・・どうぞ』

「お邪魔します」

聡さんは部屋を見渡しながら

「きれいにしてるね」とあの声で言う。


舞い上がってしまいそう・・・。


コーヒーを入れる手が震える。緊張する〜。


『ミルクとお砂糖はどうします?』

「ブラックでお願いします」

テーブルに向かい合って座わると、彼は自分の隣を手でトントンとたたく。


私は彼の隣に腰かける。正面に座るのも緊張するが、隣も・・・近いっ、近すぎ。ドキドキが止まらない。


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