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片思い

第2章 中学生

年も明け、自分たちの卒業が近づいていた。


私の中ではクラスメイトの彼の存在が大きくなっていた。

卒業したら別々の高校に行くことになる。
思いを伝える勇気もない。

まずは後輩君に別れを告げた。と言っても何も始まってもなかったけど。

「卒業しても元気でね。」
「いろいろありがと。部活頑張って。」




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卒業式を来週に控えたある日、クラスメイトの彼から声をかけられた。

「別れたんだって?」


「うん。」


「なんで?」


「もう卒業してしまうし…まあ、いろいろ考えることもあって。」


「そっか。まあいろいろあるわな。」


「そっ、いろいろあるの。」


笑って話すことができた。これだけで満足だった。

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