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片思い

第3章 高校生

先生が行ってしまうと佐伯さんは私の目を見て


「ずっとお前のこと思ってた。笑えてるかって…。頑張ってるかって…。」


「ウソ…」


「ホント…初めて会った時から気になってた。向こうにいても思い出すのは…ユリ、ため息ついてたお前のことばかり……


……ユリ…好きだ。」



涙を流しながら頷くことしかできない。


「ユリは俺のこと好き?」


コクコクと頷く私を佐伯さんは優しく抱き締めてくれた。


「すっげー嬉しいよ。」


そう言う佐伯さんの声が私の心を震わす。胸が高鳴る。私は自分でも知らぬ間に佐伯さんに恋してたんだ。



自分でも気づかなかった思い。今、ようやく私の心が満たされた。


明日、友達に報告しよう。














「彼氏ができました。」






お・し・ま・い
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