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片思い

第1章 小学生

バレンタイン前日、私が友達の好きな男の子を音楽室に呼び出し、友達が私の好きな男の子を理科室に呼び出すことに決めた。




当日、作戦決行。
理科室に呼び出た男の子に何も言わず渡す。照れたように

「ありがとう」と受け取ってくれた。

ただそれだけで幸せだった。顔も見れないほど緊張したのは今日が初めてだった。




その後も今までのような距離で接していた。
今までと変化したことは、目が合うと優しく微笑んでくれたこと。それだけで十分だった。



淡い初恋。



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