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キョウダイ

第15章 守られる愛






後ろから抱きしめられ、あたしは肩越しに振り返り、その角度のまま、唇が重なり合う。




すぐに舌が絡められ、背後からあたしのエプロンを片手で脱がそうとしている。



その意図に気付いて焦ったあたしが海斗の手を阻止する。



「ちょっ……んんっ!……!」




もぞもぞ背後にある海斗の手があたしのエプロンのボタンを外し、肩にかかる紐を外す。




がたん、まな板がぶつかり野菜が転がる。





危ないってばっ。





すとん、床の上にあたしのエプロンが落ちた。





その間もキスをやめずに、激しく舌を絡めたままで。




後ろからあたしの部屋着に手を入れて胸を優しく揉まれる。




そのまま、乳首の先端を刺激される。





「もうっ……!」





睨むあたしの視線に迫力がない事が分かる。





潤んで熱のこもった視線になっている。





「その部屋着そそる……」





熱のこもった視線とぶつかる。





よく着る部屋着で、タオル地のもこもこのピンクの水玉柄で上下セットで短パンみたいになっている。




「その上からエプロン着てるとエロい、前から思ってたけどな?」




早く言ってよ……。





何とも思ってなかったし、考えたら短くて何もはいてないように見えたかも……。




そのせいでまたこういう状況になったわけなの?




でも、さすがにここではダメだ。




神聖な台所はあたしのテリトリー、ましてや今は晩御飯を作っている最中だし。




ここではもう流されない。




柊ちゃんとお母さんがいつ帰って来るかも分からないし。




断固として、拒否するんだからっ。





そう決意して。





あたしは海斗の胸をぐっと押し返した。









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