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キョウダイ

第17章 絡みあう糸










明がいる客室を出た。






まだ、顔が熱い。









「葵ちゃん?起きたの?」







客室を出たら、すぐにリビングがあって、ソファーの上で柊斗が横になっていた。






「柊斗?学校は?」






ギシリ、柊斗がソファーから体を起こす。






「それ葵ちゃんが言っちゃう?起こしてくれなかったよね?」







「だって……」







「お互い寝不足だったし、しょうがないよね?」







言いながら、そっと手を伸ばし、あたしの頬に手を添える。






薄茶色の瞳があたしをじっと見つめる。







「あの部屋から出て来てから、顔が赤いけど、どうして?」







柊斗の瞳がきらりと輝く。







その輝きに身をすくませる。







「別に、なんでもない……」







「明はまだ、寝てるんだ?」







「うん、微熱があったのに、話したから疲れて寝てるよ?海斗は?」







「あいつも休んで、腕を診てもらいに病院に行ったよ」






「そっかぁ、じゃあ、お昼までもう少し寝ようかな?」





まだ、眠たいし、せっかくだから、自分の部屋に行こうとしたんだ。





「海斗は病院、母さんは仕事、明は寝ている。こんなチャンスに俺が寝かしてあげると思う?」





グイっと腕を掴まれる。






急に引っ張っられたから、あたしの体はソファーに座る柊斗の胸に飛び込む。






すっぽりと、その体に包まれ、ぎゅっと抱きしめられる。






「捕まえた。せっかく休んだんだから、葵を思い切り抱きたい」






言いながら、キスをされ、舌を絡めながらあたしの制服を脱がせている。





「んっ、んふっ……」






優しいキス。





あたしの口内を味わうような口付け。





官能的な動きであたしの制服が脱がされていく。






1枚1枚、優しく脱がされ、あたしの肌に撫でるように触れてゾクリとする。






キスに夢中になってる間にあたしの体は裸にされていた。






柊斗の舌があたしの唇から下に下りていく。






首筋を通り、胸へと下りて、あたしの乳輪を優しく口に含む。

















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