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私はただ生徒に愛される先生になりたかっただけ

第11章 サヨナラ……

涙声だが、はっきり聞こえる

委員長の号令

「「起立!!」」

みんなは立つ。

委員長が教卓に向かって

「先生ごめんなさい」

頭を下げる。

皆もそれにならう。

本田が言う

「先生、二度と同じ過ちは犯しません」

「先生は私達の大きな過ちを命を持って教えてくれた」

委員長が言う

「先生に一礼」

先生のいない教卓にみんな
礼をする。

私は胸が一杯になった。

本当は、

生きてお前らに

教えたかった。

力不足だ。

悲しい形だけど

私の可愛い生徒達に

残せた。

みんな私の気持ち

分かってくれた。

心残りが消えた私は空に

透き通るように消えた。

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