テキストサイズ

背徳教師

第6章 六時間目

影が薄い……と、言うか…

影に隠れたい――――っと言った雰囲気を俺は、感じ取った…



そして――――…何故か…

俺の“背徳”レーダーが…反応した…




この生徒は、何かある…



“背徳求愛者”の勘だろう…



俺は、その日から伊丹をマークした…










…いじめのアンケートが配られてから一週間は…動きがなかったが…


二週間もしないうちに…



動いた――――――…




伊丹は、数人の女子に連れられ…校舎裏の日陰で…



殴る蹴るの暴行を受けていた…



何かが気に入らなかったのか…



一人の女子生徒が伊丹の頬を思いっきり平手打ちした!!


パッシーン!!




校舎裏に…平手打ちの乾いた音が共鳴する…



「ごめんなさい……」



伊丹の謝る声が…乾いた風に乗って聞こえてくる…



何が原因かは解らないが…伊丹は、一方的に殴られ続けた…



時間としては、数分の出来事だったが…



伊丹には、長く感じられたかもしれない―――――…


その後…女子生徒達は、伊丹をその場に残し…校舎に戻って行った…


ストーリーメニュー

TOPTOPへ