
背徳教師
第2章 二時間目
「“汗で濡れかがやく白い首筋が、オレンジ色にぬめ光る。
夕陽のかなに、教師と生徒の交わりが浮かびあがっていた。”………」
ノートには、まだ先が書かれていたが…田中の口は、その後に書かれているセリフの部分を読めずに……震える…
「どうしたの?セリフ…読まないの?」
恥ずかしそうに顔をあげる田中に…爽やかに微笑む…
「///は…恥ずかしいです…」
興奮するじゃないか…そんな困り顔をされたら…
「―――…そうだよね…
このセリフは…実際…その時にならないと…口からは出てこないもんだからね…」
そっと…頬に触れていた指を…田中の唇に移動する…
「///本当に…そ…その時…
こんな…セリフが…出ちゃうんですか?」
――――…来た…
田中の欲求…探求心…好奇心が…
俺の無茶苦茶な誘いに負けた瞬間だった――――…
