
背徳教師
第10章 十時間目
肩で息をする二人を見て…
とりあえず…成功かな?と…
録画を解除する――――…
後で、編集して…
機材協力の報酬に“盗撮背徳”マニアの奴にあげることにする…
喜ぶだろなぁ…
俺は、全てを見届けずに帰ろうと席を立つ…
が―――――――…
乙原が…
俺のスーツの裾を掴んだ…
「はぁ…はぁ…///底梨先生に……お礼…しなきゃ…だよね」
あ…っ…この女…したたかだな…
つい乙原の…“お礼”の意図にある裏を読んでしまう…
“お礼するから…黙ってろ”
って事か?
「――――…いいでしょう」
俺は、椅子に座り直した…
