背徳教師
第4章 四時間目
「どうぞ?部員が少なくて手入れは遅れ気味ですけど」
「なら、俺も手伝いますよ?まだ、どこも顧問になってませんし」
原は、嬉しそうに俺をガーデンハウスに案内した…
中庭を過ぎて緑に囲まれた場所にガーデンハウスは建っている…
通称…奥の花園…
まるで“秘密の花園”のような雰囲気に…私立校の金の流れが心配になる…
その花園の中に、強化ガラスで出来た最低限の温室効果がある建物が…例のガーデンハウスだ…
「ちゃんと手入れされていますね…素晴らしい」
「ありがとうございます」
誉めると嬉しそうに笑う原は、温室のドアを開ける…
ガラスの建物とは言え…中は観葉植物や大きめな植物が多く育てられていて外からは見えない…
密会場所には最適だ………
「早乙女(サオトメ)さん?いますか?」
ガーデンハウスに入ると原は、部員を呼ぶ
観葉植物は、立派に育ち一瞬ここが学校施設内だと言うことを忘れてしまう…