宇宙
第1章 もう一人の私
時はたち、セメントを流したような灰色のジトジトした空から、すっきり透き通った青空に、セミ達が騒ぎ始めだし、絢の学校は夏休みに突入した。
夏休み初日は親友の瑞穂と祐介と一緒に地元のお祭りに行ったのだった。
「瑞穂は明日からフランスにホームステイ?」
「今年は姉が留学でアメリカに滞在してるから母と遊びに行ってくるんだ。お土産買ってくるね。」
「お嬢様は違うな!絢は?暇なら付き合ってあげてもいいけど。」
「あたしだって暇じゃないんだから。明日から宇宙旅行だよ。」
「はぁ?あ、だから今そんなに蓄えてんのか。自分が風船になって飛んでいくんだな?」
絢のこめかみはプチんと切れたが、丁度牛串に勢いよくかぶりつき、片方の手には唐揚げを持っていたので、振りを付け足蹴りをくらわした。
「いってぇー。。」
絢はスッキリした表情をし、牛串を一気にペロリと完食をした。
色とりどりの花火が打ち上がり、クライマックスは鳥肌が立つほど綺麗で3人は目を輝かせていた。
➖➖今年も三人で観れてよかった。。
絢が宇宙に行く事など誰も信じるわけもなく、祐介は「連絡してこい」と言い三人は別れた。
夏休み初日は親友の瑞穂と祐介と一緒に地元のお祭りに行ったのだった。
「瑞穂は明日からフランスにホームステイ?」
「今年は姉が留学でアメリカに滞在してるから母と遊びに行ってくるんだ。お土産買ってくるね。」
「お嬢様は違うな!絢は?暇なら付き合ってあげてもいいけど。」
「あたしだって暇じゃないんだから。明日から宇宙旅行だよ。」
「はぁ?あ、だから今そんなに蓄えてんのか。自分が風船になって飛んでいくんだな?」
絢のこめかみはプチんと切れたが、丁度牛串に勢いよくかぶりつき、片方の手には唐揚げを持っていたので、振りを付け足蹴りをくらわした。
「いってぇー。。」
絢はスッキリした表情をし、牛串を一気にペロリと完食をした。
色とりどりの花火が打ち上がり、クライマックスは鳥肌が立つほど綺麗で3人は目を輝かせていた。
➖➖今年も三人で観れてよかった。。
絢が宇宙に行く事など誰も信じるわけもなく、祐介は「連絡してこい」と言い三人は別れた。