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宇宙

第4章 ゴキブリ


しかし肝心な手紙の手がかりは全くつかなかった。

パパのデスクの上にひられたままのノートのページにもこの手紙の一文だけが書いてあった。
苦戦して止まっていたのだろう。

「なんの手がかりもないね。」
パパの書斎は何千本あるか分からないほど本が山済みになっていてる。

一つ一つ目を通していたらキリがない。

2人ともすっかりやる気を失った頃絢のポニーテールにしている頭がモゾモゾと動いた。

絢子は絢の頭に集中した。

やはり茶色い物がモゾモゾ動いている。

「あや、あやの頭の中にゴキブリがいるよ!」

「うそっいや!」


絢は真っ青な形相になり、おもいっきし頭を左右にふった。

すると絢の中にいた謎の虫は絢子目掛けてふっとんできた。

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