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旅は続くよ

第2章 一緒に朝ごはん 雅紀編

N「潤くんも頑張ってるね~。今5年生だっけ?」

A「うん。もう就職も考えてるみたい」

潤が通う薬学部は、国家資格だの研究だの忙しいらしい

時々学校の話をしてくれるけど、
内容が難しすぎて俺にはチンプンカンプン

でも頑張ってる様子を聞いてるだけで嬉しくなっちゃうから、
どんな話でも聞いておきたくなる



A「さ、食べようか」

まだちょっとボーっとしてるニノに
ご飯をよそってやって席に着いた


N「…朝からこんなに食えないよ」

A「まだ多い?だいぶ小盛りにしたのに」

N「もうちょい」

A「いいよ。こっちに寄越しな」

ご飯を少し取ってあげてから
手を合わせた

A「いただきます!」

N「…いただきます」


う~ん、美味しい

塩麹に漬けた魚が何とも言えない良い味

潤が作るご飯は、やっぱりウマい

料理を教えたのは俺だけど

そこからアレンジを加えたり

ちゃんと安価に抑える工夫もするし

潤のご飯を食べるたびに

何ていうか…嬉しくなるんだ



N「…アンタ随分のんびりメシ食ってるけど、時間大丈夫なの?」

A「今日は遅番だから大丈夫」

N「あ、そ」

食べながら、何も言わずにヒョイと俺の皿にオカズを寄越してきた


A「あっ。もう…自分で食べなよ」

N「いい。アンタ好きでしょ?あげる」

A「食べれないんだろ」

N「…ちっさいピーマン嫌なんだよ」

A「ししとうだよ?美味いって」

N「遠慮しときます」

A「…もう…、食べず嫌いさんなんだから」


パクリと1口

うん、美味い

子供みたいな我儘言っても、ニノだから許せる

可愛いな、って思うんだ


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