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あなたは彼をどう思う…?

第2章 ・・2

必死にもがいたけど、コイツの力にかなうはずもなく…


「手間かけさせやがって。車、乗れ。」


リムジン。執事です。ドアを開けてエスコートしてくれようとしている。
もうダメかな…、っと思い乗り込もうとしたら、


「お荷物お預かりいたします。おかばんからケータイのみ出していただければ。」


と執事さん。


「あっ、いえ!結構です!ありがとうございます。」


と私。
次こそ本当に乗ろうとしたら、横から来た手にかばんをとられた。


「ちょっと!なにするんですか!?返して!!!」

「…うるせぇ。ほら、ケータイは渡してやるから、黙れ。」

「でもっ!!そのかばんは!!!」

「なに?このかばんが?」

「…その、かばんは……っっなにも!なにもない!!」


今日初めてあった人になんて、話せない。私の過去を…


「じゃあ乗れよ。」

「分かった。」


あのかばんは…お母さんからのプレゼント。この位しか言えない。



「…フゥ…ヒック…ハア‥ヒッ…」

「お前…泣いてる?」

「…泣いてなんかっ……ないっ……!」

「…田崎、出してくれ。」

「はい。一弥様。」


涙。
人前で泣きたくないのにっっ!勝手に涙がっ!目を擦って誤魔化そうとしてた。


「おい。目、擦んな。傷つくだろ。」

「…イヤッ…触んないで……!!!」


私を止めようとしてくれた山瀬君の手を払いのけてしまった。

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