テキストサイズ

あなたは彼をどう思う…?

第2章 ・・2

ヤバい。怒られる。
でも、山瀬君がしたのは予想外の行動だった。

“フワッ”


「………わりぃ。俺…お前のことなんも考えてなかったよな…」


…私…今っ…抱きしめられ…てる?


「やませ…くん?」


顔を見上げると、山瀬君はガラでもなくどこか悲しそうな辛そうな顔をしていた。


「…謝るとか俺、らしくねぇな。でも、お前いつも我慢してるだろ?ちょっとは誰かに話せよ。それが俺でもいいから。八つ当たりでも聞いてやるよ。」


そんな…バレてたなんて…
素直に言えば嬉しい。ちゃんと見てる人がいた。
私は山瀬君の胸を借りて泣いた。
どれくらいそうしていただろう。私が泣き止むと


「もう、大丈夫か?」

「うん。…ありがと…///」


恥ずかしい///なんか、分かんないけど、ドキドキ?して…る……


「あ、あの!!」

「ん?」


早く空気を変えたい一心で、大きい声を出してしまった。


「山瀬君っていったい何者?まずこんな車普通の人持ってないし、様付けだったり執事さんがいたり…」

「あぁ。山瀬グループ知ってるか?」

「あの、いろんな会社のやつ?」

「そうそう。俺さ、あのグループの次期代表。」


…え?今なんて??

ストーリーメニュー

TOPTOPへ