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夢。 〜 O×S×A×N×M 〜

第3章 バンビズ story

和「サト。報酬は?」

智「雅美ちゃんがくれるって♪」

和「へー。何くれんの?」

雅「何がイイ?」

和「なんでもイイの?」

雅「あんまり高いものは無理だからね?!」


和「ふぅん…。じゃあ、」


カズ君が雅紀の耳元で何かを囁いた


和「サトには内緒ね?」

何事もなかったかのようにゲームを再開するカズ君と
顔を真っ赤にしてフリーズしてる雅紀


智「内緒ってどーゆーことよー」

うん。これも後で聞こう。





店のドアがガチャッと開いた

智「あら。翔子ちゃんかしら?」


一気に緊張が走る。
テーブルに置いたピアスを手に取って握りしめた


奥で智子さんと翔子ちゃんの話し声がする

その声がだんだんこちらに近付いてくる



智「お待ちかねの翔子ちゃんが見えたわよ♡」



その声に振り向くと
そこに居たのは
男の姿の翔子ちゃんで。





アイドルに居そうなイケメンだ。
大きな瞳に
ぷっくりとした唇。



翔子ちゃんの面影はバッチリある

紛れもなく、翔子ちゃんだ。



ウイッグはもちろん被っていない
オシャレな今時の男の子の髪型で
ほんのり茶髪のふわっとした柔らかそうな髪

格好だって
ジーンズに白のTシャツ
黒のベストにスニーカー

シンプルだけどすごく似合ってて…



潤「あの、これっ…!」


自己紹介からしようと思ってたのに
上手く言葉が出てこなくて
握りしめたピアスを
翔子ちゃんの前に差し出した

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