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夢。 〜 O×S×A×N×M 〜

第4章 櫻葉 story

何もかも壊して
全て失くなってしまえばいい。

そうすれば
雅紀
俺は、お前と…。


そんなことがフッと頭をよぎる自分に
笑いがこみ上げてくる



翔「何を夢みたいなことを」



着ていたスーツのジャケットを脱ぎ捨て
俺は自室のベッドに倒れ込んだ。



胸ポケットに入れたままの
スマホが振動する。


翔「もしもし」

二宮『ご苦労様です、社長。二宮です』

翔「あぁ、どうした?」

二宮『先程別宅に伺おうとしたのですが、雅紀さんの車しかありませんでしたので、
社長はどちらにいらっしゃるのかと思いまして。』

翔「本宅の方だ。まぁまた直ぐに出るがな。」

二宮『お夕食はどうなさいますか?』

翔「雅紀の分だけそっちに用意してやってくれ
俺は潤の所にでも顔を出すから。

そうだ、二宮。
雅紀の食事に付き合ってやってくれ。
社長命令だ」


二宮『承知致しました。』



二宮が居れば
雅紀も少しは寂しくはないだろう

俺はもう一度ジャケットを羽織り
潤の店へと向かった

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