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夢。 〜 O×S×A×N×M 〜

第4章 櫻葉 story

翔「まさか自分が托卵されてたなんてな。
笑い者だよ」

潤「翔くんのせいじゃないよ…」

翔「そんな顔すんな。余計惨めになるだろ?」


潤は苦笑いをして
そして俯いた


潤「俺が雅紀くんの立場だったら…
全部言って欲しいかな。
だからって多くは望まないと思うよ。男同士だし、翔くんの立場もわかってて、それでも翔くんを選んだんだから。」


俺は潤の言葉を黙って聞いていた。

違うんだ
俺が嫌なんだよ。
雅紀が多くを望まなくても
きっと俺が多くを望んでしまうから。

それに

雅紀は俺から離れて行かないという
変な自信が俺にはあるから
どんなに無下にしたっていいんだと
傲慢になってるのかもな…


潤「雅紀くんにもう少し優しくしてやらないと
誰かに取られちゃうよ?」

翔「誰かって、誰だよ?」




潤「例えば…大野さんとか?
最近、男と別れたらしいから」




大野。
それは
二宮の前に雇っていた、秘書の名前だ。


翔「有り得ない話じゃないな。
相当俺を恨んでるようだし?」


口では何でもない風を装っていたけど
内心、穏やかでなかった。

大野、か…。
要注意だな。

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