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プリンス×プリンセス

第4章 プリンセスレッスン

隣国、フェールロコノ。

産業が発展していて、経済的にも豊かな国。

俺がそれを実感したのは、王宮を目にしたときだった。

でっけぇ…。

何ででかい城なんだよ!!

変装用の眼鏡をかけ直して城を見た。

俺の国の城の10倍はあるだろう敷地に、石造りの城がそびえ立っている。

「ようこそいらっしゃいました。ここから先は私がご案内致します」

入り口で待っていたジュークが声をかけてきた。

すると、俺たちを城から案内してきた使者が、ジュークに頭を下げる。

「ではこちらへ」

姉上と俺を伴って王宮に入っていく。

ちらりと使者を見ると…え、まだ頭下げたまんま?

ジュークって…まぁ、王子専属だって事だけど、それでも…使用人だろ?

前を歩くジュークの後ろ姿を観察する。

180cmを越える長身。

すらっとしてるのに、服を着てても分かるくらい鍛えてる身体。

まぁ、ただ者じゃないわな。

もしかしてこいつ、使用人の中でもスペックがダントツに高いんじゃないか?

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