
アイツまで徒歩5分
第6章 昨日の友は今日の何?!
「一関も知ってるだろ?俺はノーマル!
彼女もいたし――――…何で!陣ヶ岡さん??」
俺の後ろからリビングに入ってきた一関がゆっくり俺の前に回り込み……
首筋の歯形に触れる―――…
「結羽――――…泣いてた…」
「俺が―――――…泣いてた?」
泣いてた?俺が……
あれ―――――――――…
でも…陣ヶ岡さんとチーフを見て……
「――――…俺なら結羽を…
悲しませない…
嬉し泣き以外で…泣かせない」
「――――…一関?」
「俺―――…結羽の事…
ピンポーン!!
「あ、誰か来た――――…」
一関が凄く真面目な話をしようとしているのは、解ったが…
陣ヶ岡さんはそんなに悪い人じゃね〜のに―――――…
俺は、腰にタオルを巻いたまま…玄関の扉を開けた…
「―――――はぁ?裸?お前……何やってんだ?」
「あ゛?陣ヶ岡さん?おはようございます?って…何ですか?こんなに早く…?」
