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ミニスカート

第7章 肛門ちゃま

水戸の御老公一行は気ままに旅を続けていた。

悪い男に絡まれた娘さんや急な腹痛に苦しんでいる娘さんを助け、スケベな助さんがどさくさ紛れにナンパをして、八兵衛がうっかり腹を鳴らせて美味しいものを催促して、娘さんの家にやっかいになって、町を苦しめる悪者の存在を知り、懲らしめるというのがいつものパターンである。

町には人相の悪い男たちがうろついている。
そこへキレイな着物姿の娘さんが歩いていった。

人相の悪い男たちに絡まれてはいけないと助さんたちはそっと後を追うが・・・
後ろ姿はいい女だが、顔は恐ろしくぶさいくだった。

「あの様子では襲われる心配もないし、何事も起きないでしょう」

「ほほほ、そのようですな。放っておきなさい。次の町へ急ぎますぞ」

一行は旅路を急いだ。

やはりこのブサイク娘には何事も起きなかった。

しかし、この町にも悪代官はいた。
娘がブサイクなおかげで悪代官は見過ごされた。

そして次の町。
突然の腹痛にお腹を押さえて苦しむ娘さんを発見。うひひと薬を渡しに駆け寄っる助さん。
介抱のどさくさにおさわりも忘れない。

「ありがとうございます。だいぶ治まりました。少しスッキリすれば大丈夫です」と娘は木陰に駆け込んだ。

覗きたいな、どうしようかなと助さんがそわそわしていると・・・・

ぶりぶりっ~ ぶりぶり~ ぶひっ
ぼむん ぶしゅ~ ぶりぶり~
ぶ~

と、とてつもない音が響いてきた。びちぐその音とともに盛大な屁の音も・・・

そして、とてつもない悪臭が漂ってくる。

助さんも一行も遠い目をしている。

「大丈夫と言うんだから大丈夫でしょう。先を急ぎますぞ」

「ごもっとも」

一行は逃げるように足早に立ち去った。

こうして、娘のびちぐそと放屁のせいでこの町に巣食う悪代官も見過ごされたのであった。

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