テキストサイズ

キミが欲しい。

第3章 stage3〜始まりの愛図〜

埃っぽい倉庫の匂いが鼻につき鍵を閉める音が聞こえた

暗闇に目が慣れ、よく見ると


『な..おきく..ん?』


鋭い顔と息を切らし、直樹はひなのを抱きしめる


「驚かしてごめん。変なやついて..走って来た。」

肩で息をし、少し汗の匂いをする胸に抱きしめられ、緊張と安堵からひなのは涙が溢れた


『こ、怖かった。うぅ...。』

ポンポンと頭を撫でる手が優しい


「ごめんね。やぱ思い出さなくてもいいや。」


ひなのの体を離し、直樹はゆっくりと唇を重ねてきた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ