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キミが欲しい。

第10章 stage10〜隠された真実〜

きっとあの桜の木の下には直樹くんがいる

それを分かって見つめてるの?


『せ、先生!読み終わりました!』


自分でもビックリするくらい声を張り上げていた


瑠璃はゆっくりと視線をひなのに戻し、ありがとうと呟き授業に戻った


ーあの視線の先が気になる


そんなことを悶々と考えているとあっという間に授業が終わった


ひなのがトイレに向かおうとすると


「高橋さん。」


後ろを振り向くと瑠璃がいた


「授業でいきなりさしちゃってごめんね。」

目の前で両手を合わせ謝るポーズをする


『いえ..』


なんか顔見れない..


気まずい思いを抱えつつ瑠璃と向かい合う
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