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Brilliant Brand blood

第1章 不運なりし侵入者〜満月に照らされたピアノ

荘厳なる佇まいにより闇夜に浮かぶその建物。ゴシック様式により建てられ、既に100年を超した。
昼間は観光客もろとも、巡礼者を相当する威厳で以て出迎える。
年齢、性別、人種、人生観に於いても。

しかし、今宵、頭上高く照らし出す満月に見下ろされた、今時分、夜中の2時を前にした今は…

その荘厳さを盾に、浄めの時間だ、とばかりにひとをはね除ける佇まい。

建築マニアがこぞってシャッターを切りたいその一瞬。

彼らには、確信が断言に変わった一瞬だった。

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