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カクテルパーティー

第1章 その出逢いは鮮明に

ある日の朝、朝礼を終えて白い服たちが忙しく動き回る中、僕は見慣れない白い服の後ろ姿を目にした。


線が細くて背が高くて、ウェーブのある長い茶色い髪を後ろで束ねている。



その後ろ姿を見た瞬間、僕の体に電流が走った。



そういえば前に言ってたな

入院病棟から一人外来へ来るって

僕は昨日休んで居なかったから会ってはいないけど

この人がきっとそうなんだな


さすが、動きが馴染んでいるな


あのこもきっとこちらに気づいてる


挨拶をしなきゃ…


僕が近寄ると、先に白い服がこちらに振り向き、少し笑って口を開く。

「あなたが新しく入った人?私、昨日からこっちでお世話になってる立花です」


あ…この人
両方の瞳の色が違うんだ
初めて見た!


「こちらこそ…」


あれ?このひと
いま名前なんて言った?



「僕も…橘です」



この時から彼女の声は僕にとって特別なものになった。

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