恋空予報
第21章 season*
相葉side
…うっわ、雨かぁ…。
傘忘れちゃったよ、もう…。
誰もがよく使うメッセージアプリを開き、
ニノに連絡してみる。
「帰り遅くなります、と。」
送ればすぐに既読がついて、
「気を付けてね。」と
返信が返ってきた。
…嬉しい。
これもすべて、
俺だけの特権。
俺だけの、ニノ。
「…早く帰ろ。」
雨のせいで、
視界が霞んでる。
うまく見えない。
電車を待つ間も、
ニノとの時間を増やしたい、
その一心で明日の会議の資料に
目を通していた。
まだそんなに遅い時間じゃないから、
人の数は多い。
部活帰りの学生や、
一般職のOL、
サラリーマン。
いろいろだ。
「雨強くなってきてるみたいだよ。
傘持ってる?迎えに行こうか?」
だなんて。
…ふふ。
さすが俺の奥さん。
「ニノに時間があるなら
迎えに来て欲しい。」
「わかった。今どこ?」
「あと一駅で着く」
「わかった。」
「気を付けてね。ニノ。」
そう送れば、
急に電車が傾いた。
びっくりしてあたりを見回せば。
電光掲示板には
暴風雨のため、運転見合わせ
と書いてあったのだ。
…うっそだろー…。
あと一駅だってのに。
つうかニノとの時間…。
「はぁーあ…。」
皆が憂鬱そうな顔をして、
舌打ちするものや、
深く溜め息をつくもの。←これ俺ね。
「ニノ、やっぱり迎えは来なくていいよ。」
そう送ってはみるものの…
もう家を出てしまったからか、
既読は一切つかない。
…あー…。
罪悪感、半端ないんだけど…。
…うっわ、雨かぁ…。
傘忘れちゃったよ、もう…。
誰もがよく使うメッセージアプリを開き、
ニノに連絡してみる。
「帰り遅くなります、と。」
送ればすぐに既読がついて、
「気を付けてね。」と
返信が返ってきた。
…嬉しい。
これもすべて、
俺だけの特権。
俺だけの、ニノ。
「…早く帰ろ。」
雨のせいで、
視界が霞んでる。
うまく見えない。
電車を待つ間も、
ニノとの時間を増やしたい、
その一心で明日の会議の資料に
目を通していた。
まだそんなに遅い時間じゃないから、
人の数は多い。
部活帰りの学生や、
一般職のOL、
サラリーマン。
いろいろだ。
「雨強くなってきてるみたいだよ。
傘持ってる?迎えに行こうか?」
だなんて。
…ふふ。
さすが俺の奥さん。
「ニノに時間があるなら
迎えに来て欲しい。」
「わかった。今どこ?」
「あと一駅で着く」
「わかった。」
「気を付けてね。ニノ。」
そう送れば、
急に電車が傾いた。
びっくりしてあたりを見回せば。
電光掲示板には
暴風雨のため、運転見合わせ
と書いてあったのだ。
…うっそだろー…。
あと一駅だってのに。
つうかニノとの時間…。
「はぁーあ…。」
皆が憂鬱そうな顔をして、
舌打ちするものや、
深く溜め息をつくもの。←これ俺ね。
「ニノ、やっぱり迎えは来なくていいよ。」
そう送ってはみるものの…
もう家を出てしまったからか、
既読は一切つかない。
…あー…。
罪悪感、半端ないんだけど…。