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嫌われ狸の一生

第1章 発端

ボクが自分のことをノンフィクションで書こうと思った発端は今年(2016年)に10年にも渡る家庭内別居の末に家族が戻ってきたことにある。

妻は妻でストレスがあったみたいで、悪い友達と遊ぶためにサラ金でカネを借りていたとのこと。

そのことで妻の両親と話をした時に10年間ボクがどんな思いで耐えてきたかをかなり感情的にぶつけてしまった。

もう離婚は免れないし、子供とイヌも取り上げられると覚悟をしたのだが、突然妻がやり直したいと言い出して、10年前の生活に戻ることができた。

借りたカネは妻の両親がボクに対する慰謝料がわりに払ってくれた。

本当によかったと思っている。ヘタすればサラ金地獄になって家や車のローンも払えなくなってホームレスにでもなるしかなかったかも知れない。

妻は昔から手癖が悪いところがあるので完全に安心はできないが、今回のことではかなり怖い目にも遭ったし、本当に心を入れ替えるとのことなので信じてあげようと思う。

子供も高校生になったとはいえ発達障害なので面倒は見なければならないし・・・。


それにしても、ボク自身が三度もうつ病になったし、ここに至るまで妻が子供を連れて出ていって別居をしたことも何回かあるし、ありもしないDVで訴訟を起こされたこともあるしボクの人生って不幸だなと思ったわけで・・・

カネがないのは強いのか、うつ病になっても休職も入院もできずにカウンセリングと薬だけで耐えてきたし、いろんなことを何とか乗りこえてきたボクって自分で言うのもなんだけどけっこう強いよね。

その強さの源は女好きでエッチなことにあるんだけどね。うつ病になってもエロさだけは失くさなかったってスゴいよね。

そして、思えば自分の両親も仲が悪くて、崩壊する家庭に育ったんだよなと回顧したりもするワケで。
家庭崩壊の歴史は繰り返す・・どうも家族運が悪いのはウチの家系の宿命なのかも知れない。

先祖に無茶苦茶悪いことをした人がいて未だに祟られているとか・・・。

なんてことを考えていたら、ヘタな小説よりも面白いドラマがあるよね、ボクの人生はと思いついたワケです。

だってボクはモノカキなんだもの。自分の不幸すらフデカツの題材にしちゃったりもするワケです。

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