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小さな恋のストーリー

第4章 会えなくても

でも心はなんだかほっこリとあったかい。


僕は一人にんまりとした。


会えなくたってこうして僕達は一緒に過ごしている気分になれる。


同じ時間に同じ音楽を聴き、同じ感情を抱く。


遠い距離は僕達の愛を育てるにはなんの問題も無い。



見えなくたって美和子が何をしているか僕には分かる。


きっと今頃、長い髪を乾かすところだろう。


すると案の定、美和子からLINEがきた。


『ドライヤーするね!』


ほら!当たった。


僕の口元は益々緩んで微笑んだ。


それにしても暑い!


いい加減出よう。






END







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