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小さな恋のストーリー

第6章 夕暮れの都会で

「大丈夫」


と笑顔で応えたけど、本当は高いヒールで足が痛い。


普段はぺったんこ靴ばかりなんだよね。


気づかれないように、ほんの少しだけ彼の腕に体重をかけながら歩いていた。


「じゃあ、これから展望台行ってみようか」


「展望台?」


「行ったことないかい?このビルの上にあるシティビューはなかなかの景色だよ」


「行ったことない…」


「よし、決まり!行こう」


私達は展望デッキへのチケットを買い、上階へと上がるエレベーターに乗る為に並んだ。


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