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小さな恋のストーリー

第6章 夕暮れの都会で

あ〜足が痛い…


楽しい筈のデートなのに足の痛みが増してきた。


やっとエレベーターに乗る順番が回ってきてようやく展望階へ辿り着く。


「美香、こっちこっち!」


純一さんは来慣れてるのか、素早いエスコートだ。


「ここ、ここ!このポジションが最高なんだ」


そこは都会の風景がよく見渡せる場所だった。


「綺麗ね」


私は純一さんが楽しそうにしているから、笑顔で応えた。


「ここに腰掛けてゆっくり見ようか。もっと素晴らしい景色になるよ」


窓際に私を促し、端っこに座らせてくれた。




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