テキストサイズ

カワイイ子には気をつけて。

第7章 seven




「ほら、帰るよ。」


あっという間に放課後。


織はそう言って俺の手を引く。



きっと俺が家に帰りたくないと知ってる


でも、
「…今日は家に帰るよ」



「は?でも…お前…」



「この前は母さんピリピリしてただけだし。」




大丈夫。きっと今日は家にいない。




それを信じて帰るよ



「…付いてく。家まで送るから。」




「ありがと。でも、1人で大丈夫だから」



来たって何も出来ないだけだから。




「……なんかあったら竜弥か俺を呼べよ?」





「…ん。」





大丈夫。


今日は…


絶対。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ