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Face or Body

第14章 ある医師の悲劇

鎌田は
時任との待ち合わせの喫茶店で
落ち合った。

すると鎌田に時任からの
使いと称する
屈強そうな2人がやって来て
鎌田をクルマに誘った。

『先生、申し訳ないですがこれをつけてくださいませんか。』

鎌田は手渡された
アイマスクを着用するように促され
従った。

鎌田はこれから
わが身に起こることを想像すると
いいようのない不安に
襲われていた。

20分くらいの時間が経過して
クルマは目的地についた。
アイマスクをしたまま
屈強な男に両脇を抱えられて
鎌田は建物のなかに入った。

ある部屋に通され
鎌田からアイマスクがとられると
目の前には
いつもの包み込むような時任の姿があった。

『先生お忙しいのにスミマセン…。どうですか?先生のために最先端の機器を揃えました。』

鎌田の招かれた部屋は
手術室…
鎌田さえまだ触れたことのない
最先端器機が揃えられていた。

しかし
ここで鎌田は時任から
耳を疑う話を聞くことになる…。
あらためて鎌田は
殺人の代償として
深い闇世界の住人となったことを
実感した。

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