テキストサイズ

Face or Body

第54章 絶望…

ひったくり犯を捕まえるだけだった…

なのに
なんで私がこんな目に?

パピヨンの仮面で目元を隠す
ケダモノたにに
私は何度も何度も犯され続けた…。

拒絶したら
顔のかたちが崩れるくらい
殴られた…。

身体の拘束こそなくなったが
私は来る日も来る日も
全裸でケダモノたちが
凝視しているなかで
監禁されている…。

あの金曜日から
何日がたったかすら
数えきれないくらい
私の精神は消耗している…。

時間がたつにつれて
ピキッ!!ピキピキ…!!
と…
尊厳が崩壊していく…………。

コツコツコツ…
またあの甲高い声の異常性欲者が
私が入れられている檻に
近づいてくる…。

――――怖い!!恐ろしい!!

ヒカルは条件反射的に
怯えた…
そこには
時に身体を犠牲にしてまで
目の前の悪を打ち倒した
まっすぐな正義をつらぬいた
マキマチヒカルの面影は
失われていた…。

――――カチャン!!
金属音がして
ヒカルの檻が開けられた…。

ヒカルは怯えながら
甲高い声の男からの
屈強な暴力から逃れるために
従順にふるまい
媚を売るような仕草で
甲高い声の男の前に膝まづいた。

『マキマチ巡査部長さん… いい子になってきましたね…』
甲高い声の男は
満足げな勝ち誇った笑顔で
ヒカルに囁いた…。

『マキマチ巡査部長さん… …今日で監禁2週間ですねえ。 昨日まででそのスレンダーな綺麗な身体のなかには、旦那サマのアキラさん以外の子種が、のべ400人分注がれちゃいましたよ。』

400人分のアキラではない男性の
子種がヒカルの泉の奥の
子宮という小部屋に放たれたのだ…

ヒカルの心が
ガシャ――――――――――ン!!と
粉々に砕けた…。

『殺してください… お願い殺して!!』
ヒカルはそう絶望のどん底で
絶叫した…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ