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Face or Body

第54章 絶望…

『まあまあ…。落ち着きなさい。 もうすぐこんな屈辱や絶望を感じなくてすみますよ』
甲高い声の男は
ヒカルに囁くと
カチャリ…
ヒカルに赤い首輪をはめて
四つん這いで犬のようについてくるように
ヒカルに命じた。

精神が絶望で耗弱したヒカルは
抵抗もせずに
それに従った。

ヒカルが連れてこられたのは
同じ建物内にあった
病院さながらの診察室…。

『今日はマキマチ巡査部長の妊娠検査の日ですよ。待望の赤ちゃんできてますように』
甲高い声の男は
ヒカルを検査台のうえに乗せた……。


…………―――
検査結果は陽性を示した。
医師がヒカルに
『おめでとうございます。妊娠2週目です…』
と結果を通告した。

検査台のうえで
身体の自由を奪われたヒカルは
断末魔の
イヤ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!
という悲鳴ににた絶叫とともに
気を失った…。

非情な通告をうけて
意識を失う間際…
ヒカルは
自分がひとりの女性としての人生の終了を
自覚した…。

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