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Face or Body

第57章 違和感…

ああ……

イヤ……

サクラコさん……!!

た、たす…助けて――――――――――ぇ!!

―――
リアルなヒカルの
悲鳴混じりの絶叫が
耳元で聞こえた気がした!!

ガバッ!!っと
サクラコは眠っていたベッドから
飛び起きた!!

――――………夢?

サクラコはうっすら寝汗をかいていた。
ベッドの横の時計の表示は
午前3時半を少し越えていた。

『ヘンな夢………。 もうヒカルは戻ってきたのに… ……私…よほど心配してたんだなぁ…』

考えてみたら
ヒカルは私ををいつも
姉のように慕っていたから
自然と私も
活発な妹のような存在として
ヒカルを認識していたんだな…

ヘンな夢見ちゃったよ~
アキラの頬にてをやり
見つめあう二人の姿を
見たばかりなのに…………。

サクラコは
再びベッドに身を横たえた。

………。
…………………。
……………………………!!

………………………………………!!??

サクラコはそのとき
今しがた思い出していた
病院でのヒカルとアキラの再会の光景に
漠然とした違和感を感じた。

…………?
なんで?
何かヘンだよ………………。

サクラコはそのまま
目が冴えて朝を迎えた。

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