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Face or Body

第58章 究極の復讐

アキラからの
熱い飛沫を受け止めたヒカルは
隣で
スヤスヤ眠りについたアキラの
寝息を感じながら
まだ
自分の蜜壺に
アキラから注がれた白い樹液の名残汁が
滲み出すのを感じながら
心のなかで
至高の幸福感を感じていた。


―――――………
やった!!
ついに俺が虜になったあの男と
ひとつになれた!!

濡れ衣を着せられた
3年間の刑務所ぐらしのあいだ…
俺は何度も夢を見ていた……。

マキマチアキラの
筋肉質な逞しい身体に抱かれたい!!
と…………。

そう…
俺のマキマチヒカルへの
究極の復讐…
それはヒカルへの暴行ではない。
ヒカルへの暴行は
究極の復習のいわば
序章に過ぎないのだ…。

傷つき身も心もボロボロにズタズタにされた
ヒカルの絶対唯一の拠り所…
ヒカルが唯一すべてをさらけ出して
身を委ねる港のような存在の
マキマチアキラをヒカルから
奪い取ることが
俺の復讐の完成形なのだ!!

そして男性しか愛せない俺に…
刑務所で3年間
覚えもない事件の犯人としての
服役に耐えた俺に…
俺は最高のプレゼントを与えることにした。

俺にアキラを奪われた
ヒカルの絶望する顔を1日も早く
この目で見てみたい………………!!

――――――
アキラの寝息を聞きながら

ヒカルではないヒカル…

カケルが変身したヒカルが…

寝室の暗闇のなかで
また
口角をあげて笑った…。

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