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1泊旅行は
あっという間に終わり
母ミサトは
ヒカルやアキラが
もうちょっとだけゆっくりしていってとの
ひきとめを交わして
山口に帰っていった。

『ヒカちゃん…。アキラさんと早く赤ちゃん作りなさいよ!!私も孫を抱きたいから…。
大丈夫なの身体…。たとえば、赤ちゃん作れない身体とか…。大丈夫だよね？』
ミサトはそう言って
別れ際にヒカルの手をギュッと握り
ヒカルを見つめた…。


――――――
あ～!!
ヤバかった…
一瞬焦りまくったぜ…
あのミサトってババア…
さすがマキマチヒカルの母親だぜ…
あの瞳に見つめられたら
正体がバレそうで
ビクビクしちまったよ…

しかし…
ヒカルのデータは
膨大な量を頭のなかにインプットしたし
母親ミサトとの会話の端々では
山口訛りが微妙にでるから
その練習は効を奏したが…

ヒカルが貝類がにがてだったとは…

あの
ミサトってババア
いなくなればいいなぁ…
俺も服役中に
母を亡くした…

ここはヒカルにも
俺が味わった母の死に目に逢えない
苦しみを味わってもらうことも
究極の復讐に追加するか…

カケルは
密かに山縣にコンタクトをとり
闇世界のヒットマンを雇った。