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Face or Body

第62章 接近…

アキラとアカリは
川島交番の管轄区域を
パトカーで巡回し続け
管轄区域の外れにある
住宅街をパトロールしていた…。

―――と、その時!!

不審な男が
とある家の玄関に佇んでいた。

『ちょっと不審な人物かな…。声をかけてくるよ。』
とアキラがパトカーを停車して
クルマから降りて
その男性に近づいていった。

アカリも続いてクルマを降りて
アキラのもとに
近づこうとしたとき――!!

アキラの脇腹に
男がナイフを突き刺そうとした!!

アキラはとっさに身を翻して
ナイフを交わしたが
男はその場を駆け出して逃走を図る。

『待ちなさい!!』
アカリはそう叫び
両手を広げてナイフの男を静止した。
男の背後からは
アキラがじわじわと男との間合いを
詰めてきた。

追い詰められた男は
当然のように女性警察官である
アカリをめがけて突進し
逃走を企てた。

男はナイフを振り回し
アカリに接近してきたが
その瞬間……

バシッ!!っと鈍い音が聞こえた。
アカリは男の突進にたいして
携帯警棒で男に一撃を与えたのだ。

屈強な男性を携帯警棒の一撃で打ち倒した
アカリの姿は
アキラにはヒカルそのものに映り

つい
『ヒ……ヒカ…… ……ヒカル!!』と
叫んでしまっていた。

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