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偽りの向こう側

第4章 嵐(きっかけ~みんなの森)

義母はこの一年もの間
すっかり意気消沈してしまい見るに
耐えられなかった。

結局のところ父親無しでは俺との親子関係は
成立しないのかと苛立ちを感じた。

普通の母親だったら自分の悲しみはさておき
先ずは息子である俺を労るだろう。

俺は寂しかった。

義母は所詮赤の他人なのだと。

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