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偽りの向こう側

第4章 嵐(きっかけ~みんなの森)

父親を亡くしてから一年
ひとつ屋根の下で暮らしていながら
極力義母と顔を合わせないようによう心掛けた。

義母は父親が残してくれた遺産で悠々自適に
暮らしている。
実際には未だ悲しみに浸っているのかも
しれないが。

大学の友人らとオールをして今朝帰宅すると
相変わらず辛気臭い表情をした義母と
リビングで出くわした。

適当に挨拶を交わすとミネラルウォーターを
手に取り部屋へ戻った。

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