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(旧)短編☆中編小説集

第8章 愛しのシンメトリー

・北山side

北「あっはっ、あぁ」

藤「ほら、グチャグチャ」

北「んんっ、あっ」

藤「イキたい?」



ブンブンブンとかろうじて残っている理性で首を横に振る。



藤「ふーん、そう」



すると藤ヶ谷は何かを考えているかのような仕草をし

とたん俺のモノへ顔を近づけたかと思ったら。



藤「チロチロ」

北「やっ、やめろぉ」

藤「すっげぇ先走り」



こんな状態で、亀頭を舐められたら堪らない。

ぷちゅぷちゅ、チュクチュク。

もうどっちのだか分からないほど卑猥な音が響き渡り

あぁ、出してぇ…ハァハァ

んだが藤ヶ谷は、しっかりと空いてる手で先端部分を握りしめていて。

もっ、限…界‥クッ!

俺のは、空イキ状態のまま何度も何回も射精感が押し寄せ。

それはピークに達していた



北「ああっ、藤ヶ谷、ふっ…ビクンビクン」

藤「なに?クスッ」

北「もっ、もぉーあぁ」

藤「俺を、受け入れる気になった?ニコッ」

北「あっ、ああっ、ぁ…」

藤「どうなの?」



それが、お前の望み?



北「いっ、いい…ハァハァ」

藤「んっ?」

北「くっ、なってやるわ、お前のもんに」

藤「撤回はなしだぞ」

北「あぁ」



だって自分も―



藤「じゃいくぜ北山」

北「ハァハァハァ」



そうなることを願っていたから。

ズブッ!



北「くっあぁーっ」



そんな気がする。

熱い塊が、俺の身体を突き抜けた。



北「あぁ、かてぇ、クッ」



藤ヶ谷の数年間の想いと共に。



藤「きっ、北山」



自分の気持ちと調和し交ざり合い。

ズブズブ―

その結果、なにが2人の間に生まれるのか?

ズブン!



北「ひっあっ」



考える余裕なんてこの時の俺達にはなく。

ただ感じ合いたい、その感情と欲の赴くままに。

藤ヶ谷―

たとえお前がその後で横尾さんのところへ戻ったとしても俺は。

後悔はしない、そう思っていたんだ。

大好きな俺の愛しのシンメトリー。





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