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(旧)短編☆中編小説集

第9章 誘惑~からのLOVE①

・北山side

北「おはようございます」



スタジオに入ったら、すぐ出川さんが俺を見つけ声をかけて来る。



出川「北山くん、この間はどうしたん?」

北「出川さんメモに書いてあった店の名前イニシャルが1つ抜けてたでしょ?」

出川「へっ?ホンマか」

北「ほら、最後にSが」

出川「あぁーっ」



お陰で、こっちは大変だったんですよー

とは言わなかったけれど。

出川さんは“ごめんゴメン次からは気をつけるわぁ”と笑いながら謝っていた。

悪気はないんだこの人ただの天然だから…

それから無事に収録は終わり。



出川「お詫びに、メシでも奢るわ」

北「あ、今日は用事があるんですみません」

出川「そう、ほんじゃまた今度ね」

北「お疲れっしたぁ」



廊下を歩く足運びが重い。



スタッフ「お疲れさまです」

北「お疲れさまです」



取り合えずマネージャーが待つ楽屋へと行き。



マネ「お疲れ明日はオフだしゆっくり休んで」

北「はい、あっそうだ送り今日はしなくていいんで」

マネ「なに?誰かと約束でもしているの」

北「実は、藤ヶ谷に呼ばれてるんです」

マネ「おや珍し」



だよな、フッ!



マネ「分かりました黄金コンビの会話、聞いてみたい気もするけど クスッ」

北「やですよー特別なものなんてないです」

マネ「いえいえ物珍しさ見たさ聞きたさで、アハッ」



それから、裏口まで送って貰い。



マネ「気をつけてね」

北「はい、ニコッ」



バタン、ブロロロ―

タクシーに乗り込み一路、藤ヶ谷が待つマンションへと向かった。





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