テキストサイズ

(旧)短編☆中編小説集

第9章 誘惑~からのLOVE①

・北山side

ガチャ!



北「藤ヶ谷、ごめん遅くなって」

藤「ギュッ」

北「‥‥っ」



ドアが開いたとたんイキなり抱きしめられ驚いてしまう。



北「藤…ヶ谷?」

藤「遅い」

北「んだからゴメンって」

藤「ふつう連絡くらいするだろ今、テレビ局を出たとか向かっているとかさ」

北「ぁ…悪‥かった…よ」

藤「ほんと気が利かない奴だよな、お前って」



だったら、なんで俺を呼んだりしたの?



藤「来いよ」



グイッと、腕を掴まれ引っ張られ。



北「藤ヶ谷、痛い、痛いってば」



ドサッとベットの上へ。



北「ちょ、話し」

藤「なんの?」



冷やかな眼で上から見下ろし覆い被さりながら。

手早く服を脱ぎつつ藤ヶ谷が言う。

ない…のか‥ただヤりたかっただけ?

そのまま力なく横たわっていると、その手がどんどん服を脱がしていき。



北「んっ、ああっ」



触れてくる手は燃えるように熱く。



北「はああっ、ビクンビクン」

藤「感じやすいなぁ、もう硬くなってるじゃん」

北「あっ、あっあっ」



瞬く間にその手の中へ堕ちていく。

ギシッ、ギシッ、ギシッ!



北「ああっ、んっ」



はっ、いっ、はあっ、すげ



藤「北山」



カリッと耳朶を噛まれ深く舐めるように口づけを交わし。

徐々に、激しくなっていく行為。



藤「はぁ、ハァハァ…」



その息を吐く顔が妙に色っぽく俺の心を鷲掴みにする



藤「くっ、堪らない…」



俺が自分が藤ヶ谷を気持ちよくしてやっているんだと

そう思いたくなるほど悩ましい姿に心は囚われ乱されていき。

今夜も俺は堕ちて行ったんだ。

その抜け出すことのできない暗闇の中へと―





ストーリーメニュー

TOPTOPへ