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(旧)短編☆中編小説集

第11章 運命の愛

翌日―



玉「おはようミツ、あれ?なんだかスッキリした顔をしているね」

北「そっ、そうか」

藤「クスッ」

横「ふっ」



“お前らやったな”

横尾さんの眼がそう言ってるのが分かる。




宮「おはよキタミツ、もう大丈夫?」

北「あぁ、昨日はありがと助かったぜ」



あのあと藤ヶ谷に聞いた。

横尾さんはこいつの俺への気持ちを知っていると。



宮「俺は何もしていないよ」

千「宮田は警備員を呼んだだけだもんな?」

北「そういうお前らは何をしていたんで?」

千「おっ、俺らは」

ニ「ともかく無事で良かったじゃん、なぁ アハハッ」

北「んっ?」



そして、この2人がデキているのを知ったのはもっと先の話し。



横「出発するぞ」

千「俺、いっちばーん」

ニ「なら2番っと」

宮「タマあいつらにいい席とられちゃうよ」

玉「そんなの競うもんじゃないだろ、ハァ」



それから、この2人の事も



横「ふぅーまだまだ世話が焼けそうだ、あいつら」



そんなメンバーの事を実は横尾さんが全部知っていたことさえ。



藤「俺らも行こうぜ」

北「あぁ ニコッ」



俺も藤ヶ谷もまだ何も気づいていなかったんだ。



横「運転手さんお願いします」



ブロロロ―

横尾さんの温かく包み込むようなメンバーへの想いを



藤「このまま今日は北山んちへ泊まっちゃおっかな」

北「ばっ、バカ言ってるんじゃねぇよ」

藤「ダメか?」

北「いっ、いいけど…さ」

藤「なら決まり、ニコッ」

北「ドキッ」



ともあれ俺達の愛は、まだ始まったばかり。



宮「あぁキタミツなに顔を赤くしているの」

玉「宮田のバカ、いいからこっちを向いてろ!お前は俺だけを見ていればいいんだ」

宮「はぁーい、タマ」

玉「はぁ」



でもよ。



ニ「千賀、見えてる」

千「なにが?」

二「ほら、ここ」

千「おっと、ニカの俺への愛の印が ニッ」

ニ「しっ、声デカいって」

千「あはっ」



たとえ何があっても俺達はずっと一緒だかんな。

ギュッ!

その手を握りしめると応えるかのように強く握り返して来る。



藤「ニコッ」



あれは運命の出会いだったんだから。



北「ニコッ」



俺たち2人の…





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