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(旧)短編☆中編小説集

第12章 素直になれなくて

北「ふ・じ・が・や藤ヶ谷ってばぁーっ」



酔いもあってか。

北山は、支離滅裂な言葉で俺に絡んで来て。

仕方ない入るか…

これまた、その道では有名なホテルへと向かい。



北「うおベットだぁ」

藤「ちょ、おい」

北「あっつぅーい」

藤「バカ脱ぐんじゃない、裸になったら俺の理性が抑えきれなくなるだろ」

北「熱い、なぁー藤ヶ谷、熱いぃ」



しかしそんな気持ちを知ってか知らずか。

こいつは、全裸になりバタバタとベットの上でのたうち回ってよ。

グイッ!



藤「うわっ」

北「んっ?ジーッ」



自分の身体の上へ俺を引っ張り込むと。



北「お前、俺のこと好き」

藤「‥‥っ」

北「俺は大好きだわ」

藤「えっ」

北「なぁ、どうなんだよ」



おまっ…



北「熱い身体が熱い藤ヶ谷なんとかしてくれ」



あげく、しがみついて来てしまうし。



藤「きっ、北山、ガバッ」



当然の如く俺の理性はプツンと切れ。



北「藤ヶ谷、なぁ藤ヶ谷」



もうどうなっても知らないからな。

チュッ!



北「んんっ」



バタバタと動かしている手を押さえつけディープキスをし。



北「あっ、んっあぁ、熱い身体、あぁーっ」



下へキスを落としながら、こいつのを扱き始めてく。

とたん北山は喘ぎ出し。



北「あう、あぁ、いっあっもっと、もっ、藤ヶ谷」



正気に戻れ北山。



北「あっあ、あぁーっ」



俺はこんなんじゃなく。



北「あっはっ、あっいっ、ああっ」



ちゃんと愛し合いたいんだ

薬なんかじゃなくて自分の意志で俺を求めて来いよ。

心の中で叫びつつ―

そしたら、そのときはもう自分の想い隠しはしないと心に決め。





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