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(旧)短編☆中編小説集

第13章 あいつと俺

・横尾side

数日後。

俺たちの前には、すっかり元気を取り戻したミツの姿があった。



北「藤ヶ谷、待て」

藤「やぁーだね、ニヤッ」

北「このぉ、もう許さね」



しかし―



藤「仕方ないじゃん俺どっちも好きなんだし」

北「んだからって俺の前でヘラヘラすることはねぇだろ」

藤「タイプ見たら顔に出ちまうんだもん」



太輔の性分まで治ったわけではなく。



千「またやってるよ、あの2人」

宮「ガヤさんも懲りない人だね クスッ」

ニ「あれワザとだろ」

宮「どういう意味?」

ニ「ミツに妬きもち焼かせそれを見て俺は愛されてるんだって喜んでるんだよ、ガヤは」

千「バリバリ、Sじゃん」

宮「でも分かる気がする」

千「なにが?」

宮「妬いてる時のキタミツって」

ニ「めっちゃ可愛いもんな」

千「確かに、クスッ」

ニ「だから妬かせたくなっちまうんだろガヤも、フッ」

千「なぁーんだ結局はラブラブってわけ」

宮「んふふっ」



が、あれはあれでいいんだろうと周りではそう思っている。



玉「ねぇ、わた」

横「んっ?」

玉「やっぱいいよな公認の仲って」

横「なら、俺達も交際宣言する?」

玉「それは」

横「分かってる宮田だろ」

玉「ごめん」

横「気にするな裕太がどれだけ相棒を大事にしているか俺は分かっているし」

玉「けど、わたのことも」

横「俺達はこのままでいいんだ一緒にいれるだけで」

玉「うん フフッ」



俺と裕太、実は―

メンバーには内緒で、付き合っていた。

最初に、ミツと太輔の関係に気づいたのも裕太。

こいつは、兄と慕っていたミツが悩んでいる姿に胸を痛め。

それから―

俺が探りを入れている間に他の連中も気づき始めてよ

落ち込んでいるミツを見て放ってはおけなくなり。

みんなで策を練ったというわけさ。





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