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(旧)短編☆中編小説集

第14章 この想い叶えて

・北山side

腰いてぇ、尻いてぇ…



玉「ミツおはよ、んっ?」

北「おっ、おは…よ‥」



ひょこたんヒョコタン。



玉「どうしたの?」

北「なんでもね」



くっそ藤ヶ谷のやつ。



玉「もしかして激しくヤり過ぎた?クスッ」

北「はっ?やるって、なにを」

玉「セックス、ニッ」

北「たっ、タマ!?」

玉「当たりだガヤもやるぅんふふっ」

北「ええっ!?」



なんで分かるんで。



藤「俺がどうかした?」

北「げげっ」

玉「別にただミツは初心者なんだから、お手柔らかにしてあげないとって思ってね、フッ」



しょ、初心者!?



藤「そういうタマの方は、どうなんだよ?」

玉「最近ねぇ宮田は佐久間とばかり遊んでるから」

藤「気兼ねなくわたとイチャつけるってわけ」

玉「もぉガヤのドスケベ」

藤「どっちが クスッ」



ちょ待て意味が分からね。



玉「あれ?どうかした」

北「いっ、いつから横尾さんと?」

玉「んー1年も前になるかな、フッ」

北「そんなに!?」

藤「わたが猛アタックしたんだよね クスッ」

玉「そっ、押され負けし」

北「マジで!?」



横尾さんとタマが、あんなことやこんなことを。

ツンツンツン―

なんだってば、人の脇腹を突っつくんじゃね。



北「うわっ、藤ヶ谷」

藤「あんまり顔に出すなって、みんな見てる」

北「‥‥っ」



みんな?

見渡せば、スタッフやメンバーがいて。

あぁ人目が気になるってか

ふーんそっ、こいつは俺との事が周りにバレたくないんだ。

そっか…

とたん寂しさが込み上げ。

じゃなんで抱いたりしたんだよ。



スタッフ「北山さん宜しくお願いしまーす」



カシャカシャ―



カメラマン「いいねぇ、その表情」



だったら、やるんじゃねぇわ。



カメラマン「切ない感じが、堪らなくいい」



カシャ―

その日、俺は家に帰る気にはなれず。





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